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『このミステリーがすごい!』の歴代ランキングや大賞の選考基準を徹底解説

黒野 颯人 黒野 颯人 • 更新: • 公開: • 読了約 7 分
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1988年の創刊以来、日本のミステリーシーンを牽引し続ける『このミステリーがすごい!』(宝島社)は、年末の風物詩として多くのミステリーファンに親しまれてきたブック・ランキングおよびガイドブックです。通称「このミス」として知られる同誌は、国内および海外の優れたミステリー小説を多角的な視点から評価し、読書界に大きな影響を与えてきました。

本記事では、2026年現在の最新動向を踏まえつつ、歴史あるランキングの仕組みや大賞の選考基準、歴代の受賞作、そしてガイドブックの歩みについて、信頼性の高い情報をもとに深く掘り下げていきます。

『このミステリーがすごい!』の歴史とガイドブックの歩み

このミステリーがすごい

『このミステリーがすごい!』は、1988年に『別冊宝島』(宝島社)の一企画としてスタートしました。当時の『週刊文春』による年末企画「傑作ミステリーベスト10」への編集部内の違和感や新たな視点への模索から、創刊編集者の石倉笑らによって企画されたのが始まりです。企画者には『このミステリーがすごい!』大賞の立ち上げに関わった茶木則雄らも名を連ねています。

単なるランキングの掲載にとどまらず、覆面座談会形式で選考の裏側や作品の魅力が赤裸々に語られるスタイルが確立され、読者にとって信頼できるガイドブックとして定着しました。また、2009年からは黒猫探偵のキャラクター「ニャームズ」が紙面や関連企画に登場し、親しみやすいビジュアルアイコンとしても愛されています。

ランキングの仕組みと選考基準の変遷

「このミス」の最大の目玉である年間ランキングは、ミステリー作家、評論家、翻訳家、書店員、各界のミステリーファンなど、幅広い有識者による投票形式で選出されます。投票結果を集計し、国内部門と海外部門のそれぞれで上位10作品(ベストテン)が発表される仕組みです。

長年にわたり、公平性を担保する観点から宝島社の自社出版物はランキングの対象外とされていました。しかし、出版業界の動向や作品の多様な広がりを反映し、2021年版からは宝島社の刊行物も投票対象に含まれるようにルールが改定されました。これにより、選考の枠組みがより開かれたものとなり、読者の期待に応える柔軟なランキング運営が行われています。

『このミステリーがすごい!』大賞と新人発掘の軌跡

ランキングの発表だけでなく、2002年からは新人作家の登竜門として『このミステリーがすごい!』大賞が新設されました。新たな才能を発掘・育成することを目的としたこの賞は、エンターテインメント小説界における一大プラットフォームとなっています。

これまでに多くの受賞作が書籍化され、ベストセラーや映画・テレビドラマ化などのメディアミックスを果たしてきました。新人賞としてのブランド力は非常に高く、応募総数も毎年膨大な数に上るため、日本の現代ミステリーの潮流を決定づける重要なファクターとなっています。

【データ一覧】『このミステリーがすごい!』の基本概要と特徴

項目 詳細・仕様 備考・ポイント
創刊時期 1988年(『別冊宝島』にて発行開始) 年末の恒例ミステリーガイドブックとして定着
主な構成 国内部門ベスト10、海外部門ベスト10、覆面座談会など 有識者の投票形式により順位を決定
新人賞の創設 2002年 新進気鋭の作家を発掘する「このミステリーがすごい!」大賞
マスコットキャラクター 黒猫探偵「ニャームズ」(2009年〜) 紙面や関連企画で案内役として登場
投票対象の改定 2021年版より変更 従来対象外だった宝島社の刊行物も投票対象に含まれるように

国内部門・海外部門ベスト10が読者に与える影響

毎年12月に発表される国内部門および海外部門のベスト10は、全国の書店の売上や、読者の年間読書計画に多大な影響を与えています。「このミスで上位にランクインした作品」という肩書は、その年のミステリー界における実質的なステータスとなり、文庫化やメディア展開の大きな原動力となります。

また、覆面座談会で交わされる選考委員たちの本音ベースの議論や辛口な批評は、単なる賛美にとどまらない深い分析力を誇っており、読者が作品を多角的に理解するための優れた道標となっています。

【このミステリー がすごい】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ランキングの投票は誰が行っているのですか?
A1:ミステリー作家、文芸評論家、翻訳家、書店員、各界の有識者やミステリーファンなど、幅広い投票者が持ち点を用いて投票を行い、その合算でベストテンが決定されます。

Q2:宝島社の作品はランキングの対象になりますか?
A2:かつては公平性を期すために宝島社の自社作品は対象外でしたが、2021年版からはルールが改定され、宝島社の刊行物も投票対象に含まれるようになっています。

Q3:『このミステリーがすごい!』大賞と年間ランキングの違いは何ですか?
A3:年間ランキングはすでに刊行された国内外のミステリー小説を対象とした順位付けであり、「このミステリーがすごい!」大賞は、未発表の新人賞応募作を募集・選考し、デビューを支援するための賞です。

『このミステリーがすごい!』は、単なる売上ランキングではなく、プロの目線と熱量を持った有識者たちの議論を通じて選ばれる点に最大の価値があります。多様化する現代のエンターテインメント市場において、信頼できる「読むべき一冊」を選ぶための判断基準として、今後もその存在感は揺るぎないものと言えます。

近年のランキングや受賞作をチェックする際は、単に順位だけに注目するのではなく、覆面座談会で語られる作品の評価軸やトレンドの変化を合わせて読み解くことで、より深くミステリーの魅力を楽しむことができるでしょう。

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黒野 颯人

映画と連続ドラマの公開情報を担当。配給会社のプレスシート、作品公式ページ、興行発表の数値を一次情報として扱います。

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